大人のスマートさは時代により変わるもの。だが、今も昔も変わらない条件は、ずばり「清潔感」。自分のためでもあり、社会人のマナーとしても大切だ。ここでは、身だしなみの基本を抑えつつ、今の目線でリビルドした「メンズ身だしなみハック」をお届けしていく。固定観念に囚われず、自分がよいと思ったことを積極的に実践していこう。
背筋がスッと伸びて肩や胸が開いた立ち姿は、その外見から自信と余裕が感じられるもの。窓ガラスに映るあなたはどのように見えているだろう。もしそこに、思い描いていた自分と違う姿が映っていたとしたら、今回紹介するトレーニングをぜひ実践して欲しい。姿勢が変われば、意識も変わる。見える世界が変わってくるはずだ。正しい姿勢をつくるためのトレーニングを、フィジカルトレーナーの関守先生に教えていただこう。
<姿勢編> 監修者/関 守氏
東京神楽坂にある会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」のトップトレーナー。大手スポーツクラブスタッフからパーソナルトレーナーに転身。また、通信制大学に心理学を学ぶために通い、その経験を活かした心理面のサポートにも力を入れている。PTI認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー、日本心理学会認定心理士、株式会社スポーツモチベーション所属。
「現代人の姿勢を悪くしている最大の原因は、長時間にわたるスマホやパソコン作業です」と関トレーナー。キーボードを打つような、手が前にくる姿勢を長時間続けると、体の前側にある縮む特性を持った筋肉「屈曲筋群(くっきょくきんぐん)」が縮まって硬くなる。その結果、首や肩が前方に落ち込み、背中が曲がった不良姿勢になってしまう。
「もう1つの原因は、ラクな姿勢がもたらす害悪が考えられます」。立位でも座位でも、正しい姿勢を保つにはおなかや背中を中心に様々な筋肉を使い、決してラクではない。最近では疲れにくく何時間でも座っていられるような高機能なオフィスチェアが人気だが、ラクな姿勢を長時間続けると、筋肉を使わない時間が長くなり、筋力が低下することも。正しい姿勢を維持するため、日々の座り方も意識してみよう。
デスクワークなど長時間座るシーンは、次の3つのポイントを意識しよう。
不良姿勢を正すには、➀僧帽筋(そうぼうきん)②脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)➂大臀筋(だいでんきん)の3つの筋肉にアプローチする。背中側の筋肉を鍛えて、前側に屈曲した体(筋肉)を引き起こしていこう。
「僧帽筋」は首から肩、背中にかけて広がる筋肉で、鎖骨や肩甲骨、背骨と広範囲に付着している。僧帽筋を鍛えることで、肩や肩甲骨が背中側に引き寄せられ、猫背の解消に。肩こりが気になる人にもこのトレーニングはおすすめ。
丸くなった背中を引き起こす働きをする「脊柱起立筋」と、背骨が丸くなることで後傾してしまった骨盤を正しい位置に戻す働きをする「大臀筋」。1つのトレーニングでこの2つの筋肉を同時に鍛えていこう。
無理なく始めるには、回数を少なくしたり、1回動作をしたら一度呼吸を整えてから2回目の動作を行ったりし、強度を下げて行おう。脚前後バンザイスクワットはバンザイの動作が入ることで強度が上がるため、きつい場合はバンザイの動作を入れずに行うとよい。
男性の間でも広まっているスキンケアやメイク。それは誰のためでもなく、コンプレックスを解消して「なりたい自分」になるためのポジティブな習慣。気づかなかった自分のポテンシャルを引き出し、高めるきっかけにもなる。第1回〜第6回のスキンケア編では、男性のスキンケアやメイクの指導などを行うヘア&メイクアップアーティストの高橋弘樹氏を迎え、男性の肌質に合ったスキンケアやヒゲ剃りの方法、さらには眉カットの方法を紹介。第7回〜第8回の姿勢編では、フィジカルトレーナーの関守氏を迎え、姿勢をよくするためのトレーニング法を紹介する。清潔感、好感度を身につけて、自分らしくいきいきした毎日を手に入れよう!
座り続けることは百害あって一利なし! 「疲れたな」と感じたら立ち上がって体を動かしましょう。