第1回 スキンケア編 メンズの肌はデリケート!本気の洗顔A to Z

ポテンシャルを引き出して高める!メンズ身だしなみハック

メンズ身だしなみハック

大人のスマートさは時代により変わるもの。だが、今も昔も変わらない条件は、ずばり「清潔感」。自分のためでもあり、社会人のマナーとしても大切だ。ここでは、身だしなみの基本を抑えつつ、今の目線でリビルドした「メンズ身だしなみハック」をお届けしていく。固定観念に囚われず、自分がよいと思ったことを積極的に実践していこう。

第1回 スキンケア編
メンズの肌はデリケート!
本気の洗顔A to Z

洗顔はスキンケアの基本かつ最重要項目。「汚れを落とす」。このシンプルな行為が実はスキンケアの9割を占めるといっても過言ではないだろう。洗顔を制するものはスキンケアを制す! 自分の肌質に合った正しい洗顔法で、肌をいたわりながら、汚れはしっかり落とすのが洗顔の大事なポイント。ヘア&メイクアップアーティストの高橋弘樹氏に、男性の肌に適した洗顔法を教えていただこう。

<スキンケア編> 監修者/高橋弘樹氏

男性のスキントーン(肌⾊)スペシャリストとして活躍するヘア&メイクアップアーティスト。「好感度を上げるためのツール」としての男性美容の普及に向けて各種セミナー・ヘアメイク学校の講師なども務め、メンズ美容の有識者として講演活動の他、執筆やメディア出演も多数。化粧品、医薬部外品、美容機器等の企画・開発・販売・卸および輸出入美容、健康等に関するコンサルティングを手掛ける株式会社MBP.NEXT代表取締役。

まずは自分の肌質を知ることから

肌質は「普通肌」「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」「敏感肌」の5つに分類される。ヘアメイクの指導などで男性の肌を見ている高橋氏によれば、男性に最も多い肌質は「混合肌」で、次に多いのが全体的にオイリーな「脂性肌」だそう。
男性に多い混合肌の特徴は、Tゾーンなどはベタつくが、目元や口元などが部分的に乾燥していること。肌質によってスキンケアのポイントは少し異なるため、自分の肌質はどのタイプか、まずは知るところから始めよう。

5つの肌タイプ

日頃の肌の状態から自分の肌質を知ろう。

  • 1
    肌の状態やよくある悩み:
    季節の変わり目などには乾燥やベタつきを感じる
    肌タイプ:
    普通肌
    特徴:
    水分量・油分量共に正常
  • 2
    肌の状態やよくある悩み:
    常にカサカサしてシワが目立つ。洗顔後につっぱる
    肌タイプ:
    乾燥肌
    特徴:
    油分量が少ない
  • 3
    肌の状態やよくある悩み:
    季節を問わずベタつき、テカリやすい
    肌タイプ:
    脂性肌
    特徴:
    水分量は多いが油分量も多い
  • 4
    肌の状態やよくある悩み:
    鼻や額はベタつくが、頰や口の周りは乾燥しニキビができやすい
    肌タイプ:
    混合肌
    特徴:
    油分量が多く、水分量が少ない
  • 5
    肌の状態やよくある悩み:
    日光や花粉、マスクなどの刺激で炎症を起こしやすい
    肌タイプ:
    敏感肌
    特徴:
    水分量、油分量共に少ない

肌質に合った洗顔法をマスターしよう

普段どんなアイテムで顔を洗っているだろうか。洗顔料はボディ用と顔用とでは洗浄成分が異なるため、本気の洗顔には顔用を使ってほしい。さらに、洗顔料には様々な種類がある。敏感肌や乾燥肌は洗浄力のマイルドなタイプ、混合肌や脂性肌はしっかり汚れを落とすタイプといった具合に、自分の肌質に合った物を選ぼう。

顔用洗顔料の種類

ミルク さらりとしたミルク状のテクスチャー。洗浄力はマイルド
容器から泡で出てくるタイプ。洗浄力はマイルド
パウダー 水と混ぜて泡立てる。余分な角質の除去、毛穴の黒ずみに適している
フォーム クリーム状で泡立ちやすく使いやすい
リキッド・
ジェル
潤いを残しながらさっぱり洗い上げる。毛穴汚れを落としやすい
固形石けん 洗浄力は高めだが、半透明のタイプはややマイルド

洗顔法も肌質によって違ってくる。洗顔料をモコモコと泡立てて洗う方法が知られているが、それは全ての肌質に適しているとは言えない。なぜなら洗顔料は泡立つ瞬間に洗浄力がマックスになるため、すでに泡立った状態で肌に乗せて洗う方法は、脂性肌の人などには洗浄力が足りない場合がある。下記を参考に、自分の肌質に適した洗顔法や洗顔料で洗うようにしよう。

  • 1普通肌」「乾燥肌」「敏感肌」の洗顔法

    手のひらや洗顔ネットを使って洗顔料をよく泡立てる。泡で顔を包み込み、こすらず泡でなでるように洗う。

    おすすめの洗顔料
    ミルク、泡、フォーム、半透明の固形石けん
  • 2混合肌」の洗顔法

    肌の乾燥を意識するあまり、余分な皮脂や汚れを落とし切れていないことがあるのがこのタイプ。乾燥エリアは皮脂を落とし過ぎず、ベタつくエリアは念入りに、意識して洗い分けるようにしよう。指先に意識を集中して洗い、指先がフッと軽くなったら泡が皮脂を吸着したサイン。ぬるま湯でしっかり洗い流そう。

    おすすめの洗顔料
    パウダー、リキッド・ジェル、固形石けん
  • 3脂性肌」の洗顔法

    このタイプは洗顔料を泡立て過ぎないのがポイント。先ほども述べたように、洗顔料は泡立つ瞬間に洗浄力がマックスになる。洗顔料は手の上で泡立てるのではなく、顔の上で泡立てるのが正解だ。ぬるま湯で顔を濡らしたら洗顔料を乗せ、指先を使って頬の上でクルクルと泡立てる。力は入れず、優しい力で行おう。小鼻の周りやTゾーンは念入りに。すすぎもしっかりと行うこと。皮脂や洗顔料の洗い残しは毛穴を詰まらせ、ニオイや黒ずみ、肌荒れの原因になる。

    おすすめの洗顔料
    パウダー、フォーム、リキッド・ジェル、固形石けん

洗う時は水を使う?
 お湯を使う?

皮脂を洗い落とすには、顔の表面温度に近い32〜34度くらいのぬるま湯がベスト。この温度は思った以上にぬるいので、一度温度計などで確かめてみるとよい。顔の皮脂が溶け出すのが30度以上といわれ、冷水を使って洗うと皮脂が固まり、汚れを残してしまいがち。一方、お湯の温度が高過ぎると皮脂を取り過ぎてしまう他、毛穴を開かせてたるみの原因にもなる。ただし、洗顔のシメに冷水を使うのはおすすめ。毛穴がキュッと引き締まる。

季節や体調、環境の変化などでも肌のコンディションは変わります。変化を感じ取り、適したケアに変えることも大切です!

「スキンケア」と「姿勢」を
見直せば印象は変わる!

男性の間でも広まっているスキンケアやメイク。それは誰のためでもなく、コンプレックスを解消して「なりたい自分」になるためのポジティブな習慣。気づかなかった自分のポテンシャルを引き出し、高めるきっかけにもなる。第1回〜第6回のスキンケア編では、男性のスキンケアやメイクの指導などを行うヘア&メイクアップアーティストの高橋弘樹氏を迎え、男性の肌質に合ったスキンケアやヒゲ剃りの方法、さらには眉カットの方法を紹介。第7回〜第8回の姿勢編では、フィジカルトレーナーの関守氏を迎え、姿勢をよくするためのトレーニング法を紹介する。清潔感、好感度を身につけて、自分らしくいきいきした毎日を手に入れよう!