第6回 スキンケア編 脱・ボサ眉。目元の印象を強める「眉毛カット」の方法を紹介

ポテンシャルを引き出して高める!メンズ身だしなみハック

メンズ身だしなみハック

大人のスマートさは時代により変わるもの。だが、今も昔も変わらない条件は、ずばり「清潔感」。自分のためでもあり、社会人のマナーとしても大切だ。ここでは、身だしなみの基本を抑えつつ、今の目線でリビルドした「メンズ身だしなみハック」をお届けしていく。固定観念に囚われず、自分がよいと思ったことを積極的に実践していこう。

第6回 スキンケア編
脱・ボサ眉。
目元の印象を強める
「眉毛カット」の方法を紹介

スキンケアで肌の調子を整えたら、続いておすすめしたいのが「眉」のお手入れ。生えっぱなしのボサボサ眉では身だしなみに無頓着な印象を与えてしまいかねない。一方、少し整えるだけで、清潔感があり洗練された印象に変えることができるのが眉。そんな大事なパーツでもある眉の、基本的な手入れ法(眉毛カット)を紹介しよう。

<スキンケア編> 監修者/高橋弘樹氏

男性のスキントーン(肌⾊)スペシャリストとして活躍するヘア&メイクアップアーティスト。「好感度を上げるためのツール」としての男性美容の普及に向けて各種セミナー・ヘアメイク学校の講師なども務め、メンズ美容の有識者として講演活動の他、執筆やメディア出演も多数。化粧品、医薬部外品、美容機器等の企画・開発・販売・卸および輸出入美容、健康等に関するコンサルティングを手掛ける株式会社MBP.NEXT代表取締役。

第一印象を左右するのは「目」と「眉」

顔のパーツの中で最もインパクトがあるのは「目」といってもいいだろう。だが実は、目元の印象に大きく影響してくるのが「眉」だ。眉を整える前と後の画像をくらべると、目元の印象がかなり変わっているのがお分かりいただけるだろう。男性に多い毛量豊かな眉は、目の周りに陰をつくり、目の表情がぼやけてしまいがち。
写真を見ても分かるように、毛量を調整して眉のカタチを整えると、すっきりとした印象になる。

理想的な眉のカタチとは?

カタチのよい眉とは、自分の骨格に合わせて整えられた眉だ。骨格と眉のラインがチグハグだと、顔全体のバランスもどことなく不自然になってしまう。理想的な眉は「眉頭」「眉山」「眉尻」の位置、眉の角度と太さ(毛量)がポイントとなる。顔の骨格は人それぞれ異なるため、これらのポイントが自分にとって最適なバランスになるよう整えていくことが、本来の魅力を引き出す上で大切になる。以下を参考に、眉を「最適なバランス」に整える方法を見ていこう

誰でも簡単!!眉毛カットの方法はこちら

ここからは、誰でも簡単にできる眉毛カットの方法を紹介。眉尻を上がり気味に整えるとキリッとした印象になったり、眉頭から眉尻にかけてアーチ状にすると優しい印象になったりと、眉のカタチ次第で顔の印象は大きく変わる。
眉下のうぶ毛処理は週に一度、毛量調整(眉毛カット)は1カ月に一度くらいのペースで行うのが目安。今回は、ナチュラルな印象の眉にチャレンジしてみよう。

  • 1道具を揃える

    眉毛カットをうまく仕上げるために重要なのが「道具選び」。コーム、はさみ、カミソリ、毛抜き、電気シェーバーなどが一般的に使われている。今回は、コーム、はさみ、カミソリの3点を使用。今回は使用していないが毛抜きは、ピンポイントに生えている毛を抜くときに便利だ。
    電気シェーバーは、コームやはさみ、カミソリ代わりに使える。ボサ眉の毛量調整には、電気シェーバーの機能を使うと整えやすい。

  • 2眉頭、眉山、眉尻の位置を決める

    まずは、眉頭、眉山、眉尻の3つの位置を確認し、自分の最適なバランスに応じて、それぞれの位置を決めよう。

    眉頭……眉の根元部分で、鼻の中心から1〜2ミリ内側に置くとバランスがよくなる。

    眉山……眉の一番高い部分で、目尻側の白目の幅の中央から垂直線上に位置する。

    眉尻……眉の最端部分で、口角と目尻を結んだ延長線上にくるとよい。

  • 3眉の周りのうぶ毛を処理する

    眉毛カットの第一歩は、眉の周囲に生えているうぶ毛をカミソリなどで剃ること。うぶ毛がなくなると眉のラインがくっきりと浮き上がり、不思議と目元がすっきりと見えてくる。下側のライン→上側のラインの順に整えよう。うぶ毛が長い場合は、あらかじめハサミを使って短くしておくと剃りやすい。

    下側のラインの整え方

    眉の下側のラインを決め、そこからはみ出た部分をカミソリで剃る(写真A)。決めたラインをグレーのアイブロウペンシル※などで引いておくのもおすすめ。
    ※アイブロウペンシル……眉に色を描き足す固形の芯。鉛筆のように削って使える。

    カミソリ負けを防ぐため、肌にクリームか乳液を塗る(写真B)。

    眉下にカミソリを当てる際は、眉上の皮膚を、カミソリを持つ手の反対側の指先で少し引っ張り上げながら、刃を平行に当てて真下に動かす(写真C)。

    上側のラインの整え方

    眉上(額側)のうぶ毛処理では、カミソリの刃を動かす方向に眉毛があるので、誤って必要な部分まで剃り落としてしまわないよう慎重に行おう。この部分は皮膚を引っ張らずに行う(写真D)

  • 4眉山〜眉尻の毛流れを整える

    ここで使うアイテムは、ハサミとコーム。眉には上向きに生えている毛と、下向きに生えている毛があり、それぞれが交わる部分は毛が密集している。この密集した毛をハサミとコームで適度にすき、毛の流れを整えていく。

    上向きの毛の整え方

    上に向かって生えている毛は、上に向けてコームを当て、コームの先からはみ出た毛をハサミでカットする(写真E)。もしくは指先で押さえて毛を立たせ、はみ出た部分をカットしてもいい(写真F)。ハサミは毛の立っているところに向けて入れ、ごく少量ずつカットしよう。

    下向きの毛の整え方

    下向きに生えている毛はコームを下に向けて当て、コームの先からはみ出た毛をカットする(写真G)。こうして上と下から「はさみ打ち」して、毛流れを整えていく。

眉毛カットは大事な身だしなみの1つ。何度かやっていくうちに、自分の眉のクセが分かり、最適なバランスも分かります。最初から100点を目指さないことです。

「スキンケア」と「姿勢」を
見直せば印象は変わる!

男性の間でも広まっているスキンケアやメイク。それは誰のためでもなく、コンプレックスを解消して「なりたい自分」になるためのポジティブな習慣。気づかなかった自分のポテンシャルを引き出し、高めるきっかけにもなる。第1回〜第6回のスキンケア編では、男性のスキンケアやメイクの指導などを行うヘア&メイクアップアーティストの高橋弘樹氏を迎え、男性の肌質に合ったスキンケアやヒゲ剃りの方法、さらには眉カットの方法を紹介。第7回〜第8回の姿勢編では、フィジカルトレーナーの関守氏を迎え、姿勢をよくするためのトレーニング法を紹介する。清潔感、好感度を身につけて、自分らしくいきいきした毎日を手に入れよう!