（１）髪のボリュームに悩む女性の約8割が「壮年性脱毛症」の自覚なし…でも実際は？

大正製薬では、髪のボリュームに悩む女性を対象に、「壮年性脱毛症」に関する理解度調査を実施しました（※）。その結果、約80％の人が「自分は壮年性脱毛症ではない」と思っていることが分かりました。

Q1 あなたは、ご自身が「壮年性脱毛症」だと思いますか？

また、以下のイラストで示した髪の状態のうち、どこからが壮年性脱毛症だと思うかたずねたところ、④または⑤と回答した人が約7割を占めました。しかし実際は、①の状態から②に変化した場合も、壮年性脱毛症の可能性があります。

Q2 次の頭髪状態のうち、どこからが「壮年性脱毛症」だと思いますか？

この調査では、女性の場合、髪のボリュームが気になっても壮年性脱毛症と結びつけて考えにくいこと、特に進行の初期段階では壮年性脱毛症という認識を持つ女性が少ないことが明らかになりました。

＜注意＞
進行性の脱毛症の全てが壮年性脱毛症とは限りません。壮年性脱毛症以外の脱毛症の場合や、他の原因による脱毛の可能性もあります。

• ※ 壮年性脱毛症に関する理解度調査の概要
• ・調査委託会社：株式会社アスマーク
• ・回答者　　　：「髪のボリュームが無くなってきた」という悩みを持つ35～74歳女性137名
• ・調査期間　　：2023年7月4日（火）～2023年7月6日（木）
• ・調査手法　　：WEBアンケート

（２）女性の壮年性脱毛症とは？ 髪が細くなることも壮年性脱毛症のサイン

壮年性脱毛症は、ゆっくりと何年もかけて薄毛や抜け毛が進行していく脱毛症で、男性だけでなく女性にも見られます。女性の壮年性脱毛症は、早い人では20～30代で発症するケースもありますが、増えてくるのは特に40代以降です。

男性の壮年性脱毛症と同様に、女性の壮年性脱毛症にも男性ホルモンの一種であるテストステロンが関係しています。ただし、発症のメカニズムについてはまだよく分かっていないのが現状です。遺伝的要因の他、更年期のホルモンバランスの変化、栄養不足やストレス、睡眠不足、紫外線など生活習慣のかかわりも大きいと考えられています。

ヘアサイクルの成長期が短くなり、細く弱々しい髪が増える

髪は「成長期」→「退行期」→「休止期」というヘアサイクルを繰り返していますが、壮年性脱毛症では髪をつくる「毛包（もうほう）」の働きが阻害され、成長期が短くなります。通常、髪は2～6年かけて太くしっかりと成長しますが、壮年性脱毛症の人では成長期が短縮し、退行期から休止期に入って脱落してしまいます。

髪が十分に成長しないまま退行期、休止期に移行してしまうため、短い髪や産毛のような細く弱々しい髪が増え、抜け毛も増えてきます。このように、髪が細くやせてくる現象を「軟毛化」といいます。それに伴って毛包も徐々に委縮し、太く健康な髪が育ちにくくなります。進行すると生えている髪の本数も少なくなり、頭皮が透けて見えるようになります。

薄毛の進行パターンにも特徴がある

女性の壮年性脱毛症では、薄毛の進行パターンにも特徴が見られます。一般に頭頂部のつむじの辺りが薄くなるパターンが多く、クリスマスツリーのような三角形に薄くなるタイプもあります。

＜女性の壮年性脱毛症の進行パターン＞

ルードウィッグ型

頭頂部から後頭部にかけて特に薄くなる。女性の壮年性脱毛症で最も多いタイプ。進行すると、正面の生え際まで薄毛が広がることも。

クリスマスツリー型

頭頂部の分け目に加えて前髪の生え際が広く薄くなる。分け目がクリスマスツリーのような三角形に見えることからこう呼ばれる。

壮年性脱毛症の初期サインを見逃さない

脱毛症というと、「髪が抜ける」ことと思われがちですが、女性の壮年性脱毛症では「髪が細くやせてくる」「短い毛が抜ける」ことも初期の重要なサインです。シャンプー時やドライヤーをかけた時などに自然に抜け落ちた髪をチェックすると、壮年性脱毛症かどうかを判断する1つの手がかりになります。

また、髪や分け目の見え方をチェックして、以前と比べて髪の分け目が目立つようになった、頭皮の透け感が気になるといった場合も、壮年性脱毛症の可能性があります。次のような初期サインを見逃さないようにしましょう。

（３）女性の壮年性脱毛症対策は、気になった時が始め時

女性の壮年性脱毛症の多くは男性ほど進行がはっきりしないため、単なる加齢現象と見なされて効果的な対策がなされていないケースが少なくありません。壮年性脱毛症は自然に回復することはほぼなく、何もしなければ症状は年を追うごとに進行していきます。上記のような初期のサインが気になったら、その段階で積極的なケアを始めることが大切です。

女性の壮年性脱毛症に有効な「ミノキシジル」配合の発毛剤でケア

壮年性脱毛症に対して発毛効果が認められている成分に「ミノキシジル」があります。

ミノキシジルは髪をつくる毛包に直接作用し、細胞の増殖やタンパク質の合成を促して乱れたヘアサイクルを整えます。その結果、新しい髪を生み出すだけでなく、抜けにくい太くしっかりとした髪を育て、抜け毛を防ぎます。

ミノキシジルを1％配合したローションタイプの女性用発毛剤「リアップリジェンヌ」が大正製薬から販売されており、リアップリジェンヌの先発品にあたる「リアップレディ」を用いた臨床試験では、1日2回の塗布を6カ月続けた人に、太い毛髪の増加と毛髪数の増加が認められました。

効果を発揮するには、続けることが大事

リアップリジェンヌは、薬局やドラッグストア、オンラインショップなどで購入できるので、髪のボリュームが気になる人がセルフケアで試すことができるのもメリットです。

リアップリジェンヌは第1類医薬品のため、薬剤師による症状確認、薬の説明を受けた上で購入することができます。オンラインショップでは、対面ではなくメール等によるやりとりで購入ができるので、ご自身の状況に合わせて購入場所を選びましょう。

使用に当たっては、用法・用量を守り、継続することが何よりも重要なポイントです。効果を発揮するまでの期間には個人差がありますが、少なくとも6カ月間、毎日2回の塗布を実践しましょう。

同時にライフスタイルを見直し、全身的な健康状態をよくすることも大切です。バランスのよい食事、質のよい睡眠、ストレスコントロール、適度な運動習慣は、健康な髪を育てる体づくりに役立ちます。

（４）まとめ

女性の髪のボリュームがなくなる原因の1つに、壮年性脱毛症が挙げられます。髪の分け目が目立つようになった、頭皮が透けて見えるようになった、髪が細くなったといった症状が気になり始めたら、放置せずに積極的にケアしていきましょう。女性の壮年性脱毛症に有効なミノキシジル配合の発毛剤の使用も一案です。