ピンチはチャンス、短所は長所でもある、とよく言われる。が、果たしてそれは男の容姿にも、当てはまることなのだろうか? そして自らが感じている悩みもプラスにする方法は存在するのだろうか?
例えばコンプレックスを隠すのではなく、逆に晒して人気者に。もっと言えば薄毛をネタ、円滑なコミュニケーションツールに変える……そんな人が、意外と存在する。
―あなたは“髪”を信じますか?
今回、40〜50代の「自分が薄毛だと自覚している」男性に「自分の薄毛をネタにしたことがありますか?」とアンケートを取ったところ、前向きな発言が多く寄せられた。薄毛であることを生かして、周囲を笑いの渦に巻き込んでいる人もけっこういるのだ。
まずは、お決まりのダジャレで、日々場を和ませている人たちから。
「あなたは神を信じますか?と聞かれた際、私は“髪”を信じませんと答える」(59歳・公務員)
どうやら毎年の忘年会の鉄板ネタらしく、同僚が神父役を演じてくれているらしい。
「毛が(怪我)なくてよかったですね、と自分の頭を指差しながら言う」(55歳・自営業)
これは同僚が電車の遅延で遅れて出社した際などに、使えそうなギャグではある。
たしかに、ここまで言われたほうは突っ込むしかないので、会話の潤滑油になるにちがいない。
また、「薄毛じゃない!」と言い張ることで、笑いを誘うパターンもあるようだ。
「家族に薄毛と言われても、ただおでこが広いだけだと、ペチッと頭を叩く」(53歳・無職)
「髪をすいているだけで、薄毛じゃないと笑って言う」(50歳・卸売業)
「散髪しやすいように、わざと薄くしているんだと言い張る」(54歳・製造業)
言い方次第では卑屈にも聞こえるため、注意を払いたいところだ。加えて「薄毛じゃない!」を通り越し、髪の毛フサフサなふりをする人も。
「ほぼスキンヘッド状態なのに、『寝癖がひどい』とか、『髪型が決まっていない』とか話す」(49歳・一般事務)
「丸刈り頭なのに『俺が髪を洗う時にはリンスが必要なんだ』と洒落で言う」(53歳・メーカー生産管理)
たしかに、ここまで言われたほうは突っ込むしかないので、会話の潤滑油になるにちがいない。
―シャンプー代が安く済む