育毛トニックって何?効果や使い方、おすすめトニックの選び方

ドラックストアなどでもよく目にする育毛トニックという言葉ですが、育毛シャンプーや育毛剤とはどのように違うのでしょうか。

育毛トニックの使い方やおすすめの選び方などと合わせて紹介します。

<監修>
中村 仁美
皮膚科専門医、漢方専門医
浅草ナカデンビルクリニック院長
日比谷トータルクリニック副院長

― 目次

― 育毛トニックとは?成分配合についても解説

頭皮のニオイやかゆみ、フケなどのトラブルを改善するものは一般的に「ヘアトニック」と呼ばれます。

一方、育毛トニックはヘアトニックの中でも抜け毛の予防効果や発毛の促進が期待できるような成分を配合したものが「育毛トニック」とお考えいただければわかりやすいでしょう。

育毛トニックはヘアトニックとしての要素もあるため頭皮環境の改善(保湿など)も期待できる成分が配合されているケースも多いようです。

― 育毛トニックの使い方、期待できる効果

育毛トニックの使用タイミングはまず清潔な頭皮(洗髪後はタオルドライの後)に使用しましょう。使用回数についてはメーカー推奨に準じていただくとよいでしょう。

また頭皮に傷や炎症、湿疹などがある場合は使用を控えましょう。もし、しみる場合は洗い流すか水に濡らしたティッシュで優しく拭き取ってください。

頭皮にまんべんなく塗布していただいた後は爪を立てず指の腹で気持ちよいと感じる強さでマッサージをして浸透させてください。

育毛トニックは乾燥などの頭皮環境を改善させる効果も期待できますので、毎日使用すると頭皮環境の改善に伴う抜け毛予防効果や育毛効果による発毛促進効果が期待できます。

― おすすめのトニックの選び方

敏感肌の方は「低刺激性」「敏感肌向け」など頭皮に刺激の少ない成分をうたっている育毛トニックを選んでいただくことをおすすめします。

アルコールアレルギーの方も成分表示をよくご覧いただき成分にアルコール含有のないものを選んでください。香りもメントールや無香料のものなど、ご自分のお好きな香りのもので選ばれてもよいでしょう。

また育毛トニックにはローションタイプ、スプレーローションタイプ、ジェット噴霧式など様々な製品があります。ジェット噴射式は、頭皮にピンポイントで噴射できるため、心地よいあたり感が得られます。
敏感肌の方はジェット噴霧式の場合は刺激となる場合がありますのでローションタイプから試されることをおすすめします。

また頭皮にかゆみや湿疹があり育毛トニックを使用されたい場合は使用前に必ず皮膚科専門医を受診しましょう。使用可能かの判断を医師に聞くことも頭皮の炎症や湿疹を悪化させないために重要です。自己判断で頭皮の症状を悪化させると抜け毛の原因となりますので注意が必要です。

― トニックは育毛剤や育毛シャンプーとは違う?併用はしたほうがいい?

育毛シャンプーとは、一般的に頭皮を洗うスカルプシャンプーやエナジーシャンプーをさします。育毛という効能・効果があるシャンプーは存在しません。したがって、頭皮の過剰な皮脂を取り除くといった育毛しやすい頭皮環境を整えることが間接的な効果になり、それが育毛シャンプーと呼ばれる所以といえます。育毛トニックと育毛シャンプーの併用は頭皮へのかぶれなど起こさなければ併用可能と考えます。同時使用で乾燥する、かゆみが出る、フケが多くなった、頭皮があぶらっぽくなったというような場合はいずれも抜け毛の原因となるため注意が必要です。

育毛トニックと育毛剤に関しては、併用してはいけません。なぜなら、育毛トニック、育毛剤ともに、育毛効果のある成分が含まれていることから、成分が重複してしまい、効能・効果が正しく得られない可能性が高まるからです。頭皮トラブルを防ぐためにも、どちらかに統一されることをおすすめします。

― まとめ

抜け毛を予防するには第一に頭皮環境を整えることが重要です。
頭皮にかゆみや湿疹があり育毛トニックを使用されたい場合は使用前に必ず皮膚科専門医を受診しましょう。使用可能かの判断を医師に聞くことも頭皮の炎症や湿疹を悪化させないために重要です。

また育毛トニックを使用する場合には用法用量を守り清潔な頭皮にご使用ください。敏感肌の方、アレルギー体質の方は低刺激性のものを選んでいただき少量の使用から開始してみてください。